カムバック
ココ・シャネル不在のフランス・ファッション業界で1947年に革命的なことが起こりました。
クリスチャン・ディオールが「ニュールック」を発表し、一大旋風を巻き起こしたのです。
ディオールの提案したスタイルは、時代を逆行するかのようなウェストをコルセットで締めた曲線的なラインです。
ウェストを絞ることで全体にS字型を描き、女性的なシルエットが見事に復活しました。
しかし、これはココの築いてきた女性像を見事に打ち砕くものです。
ココは「ディオールはまた女性をコルセットで締めつけた」と憤慨し、激しい闘争心を燃やします。
ファッションの世界から完全に引退して15年経ったココは、1954年にコレクションを発表し、デザイナーとして復活しました。
しかし、時代はもう彼女を求めてはいませんでした。
また、ココ自身が15年間のブランクですっかり感覚が麻痺しており、時代のニーズに応えられなかったのです。
しかし、挫折をすればするほど情熱的になるココは、決して諦めません。
自分の価値観が正しいということを証明するまで、戦い続けることを誓ったのです。
1956年、ココはスコットランド産のツイードをスーツに仕立てた「シャネル・スーツ」を大流行させ、その後世界中にコピーされるようになりました。
ココはディオールとは真逆のスタイルで時代の最先端を行くデザイナーに躍進し、再び栄光の頂点に辿りついたのです。
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A Comeback
In 1947, a revolution happened in the French fashion industry while Coco Chanel was away.
Christian Dior announced New Look, which made a big hit.
The style Dior proposed is a curved line tightened a waist with a corset like the old-fashioned style.
By squeezing the waist, S shape design is created, and the feminine silhouette was revived completely.
However, this spoiled the female image completely that Chanel established.
Chanel resented it stating that "Dior tightened a woman with a corset again" and showed her competitive spirit.
When fifteen years have passed since she retired completely from the fashion industry, Chanel announced a collection in 1954 and revived as a designer.
However, she was behind the times.
In addition, Chanel completely had been paralyzed after a blank period for 15 years, so she could not satisfy the needs of the times.
However, Chanel became more passionate as she got frustrated, and she never gave it up.
She vowed to keep fighting until she proved that her sense of values ??were received.
In 1956, Chanel made Chanel suits made with the tweed in Scotland, which became popular and copied all over the world afterwards.
Chanel made a breakthrough to be the cutting edge designer with her style that is opposite to Dior, and had reached the goal again.
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ココ・シャネルの自伝
- ガブリエル・シャネルの生家
- 孤児院時代
- 修道女学校にて
- 洋品店での仕事
- 愛称「ココ」
- バルサン邸での生活
- 帽子事業とアーサー・カペル
- 事業拡大、ファッションデザインへ
- 戦時中のファッション
- カペルとの別離
- 芸術家との親交
- 香水「No.5」の成功
- ラ・ギャルソンヌ La Garconne
- ウェストミンスター公爵
- ライバルたち
- アメリカ進出とポール・イリブ
- 従業員のストライキから引退へ
- 逮捕から亡命生活へ
- カムバック
- ココの最期