戦時中のファッション
ココ・シャネルがファッションブティックをオープンしたその年、第一次世界大戦が勃発しました。
このことが、実はココのビジネス成功の大きな鍵になります。
フランスの首都パリは戦火にまみれ、多くの人々がパリからドーヴィルに移住してきたのです。
そして、女性たちには戦いに出る男性たちの留守を預かり、作業をするための軽装が必要になりました。
機能的・実用的なものを生み出すことにかけては天才的な発想の持っていたココは、女性をコルセットから解放し、スカート丈を短くし、女性の動きが自由になる衣服を次々に生み出しました。
戦時中、ココが衣類を供給する量は増えていき、第一次大戦はココに多額の利益を生み出すことになったのです。
ココは、自分のデザインするものは必ず売れる、という確信を持ちました。
そして、どうせ売るなら値段を高くして、高価なものとして売りたいと思うようになります。
カペルの後押しも受けつつ、ココのビジネスは順風満帆で、スペイン国境沿いの町・ビアリッツには、パリ、ドーヴィルに続く自身の3軒目のブティックをオープンさせます。
この時代、布をたっぷり使用した衣服に身を包む女性はいなくなり、誰もがココ・シャネルがデザインしたカジュアルな衣服を着るようになりました。
こうしたことから、現在でもココ・シャネルは「女性をコルセットから解放した人物」として語り継がれています。
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Fashion during the War
When Coco Chanel opened a fashion boutique, the World War I broke out.
It actually became a key point for her success of business.
Paris, the capital of France, suffered from fires of war and many people moved from Paris to Deauville.
And then, women required to wear light clothes to work instead of men who left for the war.
When it come to generating functional and practical things, Chanel had a genius idea, and produced many clothes for women to move freely, freeing women from the corsets and shortening the skirt length.
During the war, the amount of clothes that Chanel supplied increased, and the First World War I generated a huge profit to her.
Chanel convinced that she can surely sell all the things she designed.
She began thinking to increase the price to sell them as expensive products, if she sell them.
Supported by Capel, her business grew smoothly.
Following Paris and Deauville, she opened her third boutique in Biarritz, a town along the Spanish border.
In this era, there were no more women wearing clothes that use a lot of cloth, and everyone began wearing casual clothes designed by Coco Chanel.
For these reasons, the legend of Coco Chanel has still been handed down as a woman who freed women from the corsets.
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ココ・シャネルの自伝
- ガブリエル・シャネルの生家
- 孤児院時代
- 修道女学校にて
- 洋品店での仕事
- 愛称「ココ」
- バルサン邸での生活
- 帽子事業とアーサー・カペル
- 事業拡大、ファッションデザインへ
- 戦時中のファッション
- カペルとの別離
- 芸術家との親交
- 香水「No.5」の成功
- ラ・ギャルソンヌ La Garconne
- ウェストミンスター公爵
- ライバルたち
- アメリカ進出とポール・イリブ
- 従業員のストライキから引退へ
- 逮捕から亡命生活へ
- カムバック
- ココの最期