ココ・シャネルの最期
ココ・シャネルが「シャネル・スーツ」を発表したとき、彼女は既に73歳を迎えていました。
70歳を過ぎているのですから、普通に考えると創作意欲を維持するのは難しい年齢だと思われます。
しかし、彼女は70歳で復活し、再び時代の最先端を行くファッションリーダーになったのです。
このモチベーションの高さ・パイオニア精神は、決して誰にも真似できるものではないでしょう。
完全復活したココは、その後映画の衣装も数回担当し、ロミー・シュナイダーやジャンヌ・モローのスタイリングを手がけました。
定期的にコレクションを発表し、常に新しいスタイルを提示し続ける彼女には、決して尽きることのないエネルギーがあるように思えてきます。
しかしそんな彼女は、1971年1月10日、居住するリッツホテルの部屋で、静かに息を引き取ります。
享年88歳。
彼女は、次回コレクションの準備の真っ只中にいました。
つまり、死ぬまで仕事を続けていたのです。
ここまでファッションに情熱を傾け、ファッションに殉職したデザイナーは、今も現在も彼女だけではないでしょうか。
彼女はただお洒落なものを提案したのではなく、女性の立場で心地いいファッションを追求し、エレガンスを保ちながら快適さを備えるものを形にしてきました。
彼女は、ファッションを完全に変えたのです。
偉大なココ・シャネルは現在、スイス・ローザンヌにある墓地で永眠しています。
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The End of Coco Chanel
At the age of 73, Coco Chanel announced Chanel suits.
She was over 70 years old. It seems generally difficult for such an old lady to maintain creative motivation.
However, she revived at the age of 70, and became the cutting edge fashion leader of the times again.
She was highly motivated with a pioneer spirit, which cannot be done by anyone else.
Chanel was fully resurrected, took charge of the movie costume several times, and dressed Romy Schneider and Jeanne Moreau later.
She regularly announced the collections and continues to present a new style all the time, which seems that she had the endless energy.
But, she quietly died in her apartment at the Ritz Hotel on 10 January 1971; she was 88 years old.
She just prepared for the next collection.
In other words, she continued her work until she died.
Having a passion for fashion, she must be the only one designer who died in the line of duty so far.
She did not just propose stylish items, but instead pursued and designed a comfortable fashion with elegance as a woman.
She completely changed the fashion.
The great Coco Chanel has rested eternally in a cemetery in Lausanne, Switzerland.
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ココ・シャネルの自伝
- ガブリエル・シャネルの生家
- 孤児院時代
- 修道女学校にて
- 洋品店での仕事
- 愛称「ココ」
- バルサン邸での生活
- 帽子事業とアーサー・カペル
- 事業拡大、ファッションデザインへ
- 戦時中のファッション
- カペルとの別離
- 芸術家との親交
- 香水「No.5」の成功
- ラ・ギャルソンヌ La Garconne
- ウェストミンスター公爵
- ライバルたち
- アメリカ進出とポール・イリブ
- 従業員のストライキから引退へ
- 逮捕から亡命生活へ
- カムバック
- ココの最期